L.AKenta

L.A. Kenta

20190320

ボクがそうだったから良くわかるけど、国産の走り屋って、なかなか外車の良さを見出せない、というか、興味すらないことが多いんだよね。

 

本当にボクもそうだった。一番カッコイイのはパープルやブルーにオールペンしてベタベタにシャコタンで直管爆音、リアナンバーカチアゲのS13、あるいはフルエアロで1JZサウンドを奏でる神奈川仕様か足立仕様のJZX100だろ、って。タービン変えて400馬力、外車なんか相手んなんねーよ、って(15年くらい前の話ねw)。

 

だけど、ちょっと視野を広げると、いいクルマってあるんだよね。

 

例えばこのアストンマーチン V8バンテージ。

 

FRにマニュアルで385馬力(後期は426馬力)。

 

イメージ的にはS15や30ソアラ、80スープラってとこ?

 

だったらさ、一回アストン乗ってみてもイイと思うんだよね、国産派の走り屋だってさ。

 

別にそれがポルシェでもイイと思う。

 

ボクはアメリカから日本に帰国して、走りたかった。だけど年齢も30歳を越えてたし、いまさらハチロクだ、S14後期だ、って感じでもなかった。

 

ある程度ステイタスがあって、さらに走れるクルマが良かった。

 

候補はフェラーリとポルシェ(あ、BMW M5なんかもあったかな)。

 

ポルシェはそもそも空冷狙い、なんでだか忘れたけど。

 

マフラー入れてる997ターボ 6MTなんかも借りて湾岸で踏んだんだけど、速すぎたのかなw それで『空冷だべ』ってなったのか、昔から好きだったのか(それはないか)忘れた。

 

逆にフェラーリ F355は遅すぎた。

 

で、993を買ったんだよね。

 

確かにベタベタのシャコタンには出来ないし(てか、しない)、爆音マフラーも入れてない。

だけど、いままで乗ったどの国産より気に入ってる。

 

ま、つまり、国産改造車って(都内走る人はわかると思うけど)めんどうなこと多いし、外車もアリなんじゃん、ってこと。

 

あ、なんで993買ったか思い出した。

 

RAUH-Weltの中井さんにアドリアーナ(993ベースのRWB車)を借りてた時、改造車なのにメンドウなことが無かったからだ。こいつぁイイべ、ガイシャの役得だべってことで、ポルシェ(993)買うことにしたんだった。

 

 

【特集】エミレーツ国立自動車博物館。

20200313

 

1:博物館外観。

 

 

アブダビ市街から車で40分くらい。とにかく砂漠を突き進み。目の前に現れるこの奇妙な光景。

 

そびえ立つピラミッドと、砂漠のど真ん中になぜか航空機。

 

 

入り口で1000円くらい払って敷地内にはいるとこんな感じ。

 

あまり手入れされてない駐車場、その真ん中に誇らしげにたたずむでっかい地球型のクルマ。中に人が乗れるらしい。来場者をまず驚かせるサプライズらしい。

 

まったく興味をひかれなかったのでとりあえずスルー。

 

 

こっちには世界一でかいジープ(飾りじゃなく実際に動く)。

 

 

ちなみに、奥に見えるでっかいプレハブ小屋も牽引式キャンピングカー。東京にある一軒家よりも確実にデカイ。

 

これらも容赦無くスルー。

 

 

博物館入り口に放置されていたのは、メルセデス350SEL。

 

いつもと少し雰囲気が違うのは、オシャレな足元のせい。夜の銀座でもしっかりと個性を発揮する絶妙なハミタイ具合。

 

 

 

2:博物館内部へ。

 

もう中に入らないで帰ろうかなと思ったんだけど、一応ピラミッドの中へ。

 

そしたら一転。

 

すごいったらアリャしない。

 

 

この所蔵台数。イケてるディスプレイ方法(マジで凄い!)。

 

主には古いアメ車を中心とした内容で、年代ごとに並べられたその光景は圧巻。

 

 

いやー、すごい。

 

 

うんうん。スゴイスゴイ。

 

けれども。ボクがこの辺まったく詳しくないので細かいハナシは割愛。

 

 

 

3:ザ・石油王なメルセデスが最高すぎる。

 

さて、ここからが本番。

 

エミレーツ国立自動車博物館のピラミッドのなかで一番のホットポイントがメルセデスコーナー。だってこの状態⬇︎だもんね。

 

 

虹色に輝く560SEL。

 

この光景をみて思い出した。そういえば小学生のころに「どこぞの砂漠の国王がベンツの最上級モデルを虹色で揃えてる」みたいな話を聞いてビックリした記憶があるもの。

 

それが目の前にあると思うとなかなかの感動。

 

 

内装までフルコーディネート。

 

 

サイドマフラー&オバフェンなどといったさり気ないセンス。奇抜カラーリングだけに頼らないディテールも胸アツ。

 

 

上は闇金仕様のSEL500。

 

下は配色の妙で魅せるSL。

 

 

レインボーカラーとゴールドクロームの色使いはオシャレ上級者テク。

 

 

少し地味だけど、東京のミリオネアにおすすめしたいのが⬇︎。

 

 

W220 Sクラスのオープン。2010年に1億5000万円で特別販売されたマイバッハ・ランドレー(下写真)を先取りしたかのような一台。

 

 

こういうビミョーなクルマ(上写真)が、国立を名乗る博物館に、素晴らしいディスプレイの中で鎮座。

 

クセの強さがとても異次元。

 

 

 

4:実は全部がとある人物のプライベートコレクション

 

最後を飾るのはコレ。

 

 

世界一大きいダッジのトラック。前にちょこんと置いてあるのが普通のやつ。車体の下の階段を使ってきちんとクルマにも乗れるようになってる。

 

少し真面目な話をすると。

 

デカいトラックの後ろに肖像画が飾られてることにピンと来る人もいるかもだけど。

 

この博物館にあるクルマの数々は、もともとはハマド・ビン・ハムダン・アル・ナヒヤーン氏のプライベートコレクション(ナヒヤーン家はアブダビ首長)。

 

偉大な功績を残し、レインボー・シェイク(シェイクは首長の意味)と呼ばれたそうで。そんなエピソードを知ると、あの虹色メルセデスに隠された想いも見えてくる。

 

 

デカさにこだわり。

 

虹色にこだわり。

 

クルマ選びもどこか一般とはズレた選球眼で。

 

少し変。でも滲み出るクルマ愛。そこが魅力のエミレーツ国立自動車博物館。

 

今よりももっと昔。まだ中東の国が謎めいていた時代。そんな時に砂漠のど真ん中で繰り広げられていた「豪華絢爛アラビアン国王ライフスタイル」を今に伝えるかのような。

 

(おしまい)

 

◆Text : Nori Tohyama

 

 

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