【特集】ドバイ・モーターショー(前編)

20191113

 

「ドバイのモーターショー行ったことある?」

 

そう聞かれて「ハイ」って答える人って少ないと思います。

 

噂は色々と聞いたことあったり。ショーで展示されている新車をどんどんアラブのお金持ちが買って帰っちゃうからすぐにクルマがなくなっちゃうとか。とびっきり働き者のラクダを展示しているブースがあるだとか。

 

なんかスゴそうな気もするし、なんかショボそうな気がせんでもない。

 

というわけで。

 

ちょっくら行ってみることにしました、というのが今回の特集です。

 

 

2年に一度、中東最大のモーターショー

 

「コンクリートジャングル? ステキな名前ね」

 

受付のオネーサンにそう言われながら手渡されたドバイ・モーバーショーのプレスパス。

 

 

金ピカの台紙にアラビックで文字が踊る。そんな事前予想は見事に外れ、実際にはペラペラの紙切れ(すぐにチギれて失くすこと必至)。

 

会場は大きく分けて2つのホールに分かれていて。規模的にはさほど大きくないかなという感じ。

 

 

ボクみたいなミーハークルマ好きならゆっくり見回って2時間かかるくらい? かのL.A. Kenta氏なら7分で見終わってホテルに帰っちゃうくらいの規模感といえば想像がつきやすいかもしれません。

 

 

会場をフラフラしはじめたと同時に発見したのは、おなじみのドバイ警察が誇る豪華パトカーチーム。R8、グランツーリスモ、そしてベンテイガ。

 

俄然高まるドバイ感。

 

 

最新AMG GT 4ドアクーペはルーフにきちんとパトランプもついていてカッコイイ(隣に立つ警察官はシャイ)。

 

そして。取材班はいよいよホール内へと。

 

 

ということで。

 

ここからはコンジャン的に気になったブースごとにご紹介していきたいと思います。

 

 

これぞドバイなスーパーカー自慢ブース

 

会場メインホールのど真ん中。一番美味しいゾーンを占拠していたのが、「ただ自慢したいだけ」にしか思えないスーパーカーブース。

 

 

ラフェラーリ 、シロン、ヴェイロン、セナやらの超絶マシンがわんさかと。ひっそりと混じるアストンマーティンOne-77あたりは結構レア感があってグッと来たり。

 

けれども、個人的なハイライトはコレ。

 

 

マクラーレンP1 GTRはもう素直にカッコよすぎる。マットホワイトっていうカラーリングもこれまたレーシングで。

 

 

ちなみに上写真はエンジンかけてブース内を移動しているところ。ショーの最中に「オーライオーライ」なんて爆音で動かしちゃうテキトーさもドバイらしくてイイ。

 

 

さらには何がスゴイって、ナンバー付いているとこ。まさかの公道仕様のP1 GTR。嗚呼。

 

 

重量4.1t、防弾仕様Gクラス

 

これまたなんともドバイらしい、重装甲カスタムメーカー『INKAS』。

 

 

そのブースに置かれていた新型Gクラスは、当然ながらフル防弾仕様。

 

 

窓はお約束の極厚防弾ガラス。

 

 

全外装パネルの内側にも鋼鉄材が張り巡らされ(上写真の赤ステッチ入りレザー張りの板がそれ)。

 

 

後ろの窓もまるで戦車。

 

 

結果としてこのG63は車重4.1tに。それに伴いエンジン強化、足回りも強化(防弾仕様)、さらにはエアコンまで専用品になっているのだとか。

 

車両価格は「ヒミツ。でもみんなが想像するよりも安いから日本からも気軽にオーダーしてね」と教えてくれました。

 

コンジャン読者で命を狙われている方がいれば、結構オススメな一台なんじゃないかと思いました。

 

 

続きは後編にて>>

 

 

(Text & Photo by Nori Tohyama)

 

【特集】エミレーツ国立自動車博物館。

20200313

 

1:博物館外観。

 

 

アブダビ市街から車で40分くらい。とにかく砂漠を突き進み。目の前に現れるこの奇妙な光景。

 

そびえ立つピラミッドと、砂漠のど真ん中になぜか航空機。

 

 

入り口で1000円くらい払って敷地内にはいるとこんな感じ。

 

あまり手入れされてない駐車場、その真ん中に誇らしげにたたずむでっかい地球型のクルマ。中に人が乗れるらしい。来場者をまず驚かせるサプライズらしい。

 

まったく興味をひかれなかったのでとりあえずスルー。

 

 

こっちには世界一でかいジープ(飾りじゃなく実際に動く)。

 

 

ちなみに、奥に見えるでっかいプレハブ小屋も牽引式キャンピングカー。東京にある一軒家よりも確実にデカイ。

 

これらも容赦無くスルー。

 

 

博物館入り口に放置されていたのは、メルセデス350SEL。

 

いつもと少し雰囲気が違うのは、オシャレな足元のせい。夜の銀座でもしっかりと個性を発揮する絶妙なハミタイ具合。

 

 

 

2:博物館内部へ。

 

もう中に入らないで帰ろうかなと思ったんだけど、一応ピラミッドの中へ。

 

そしたら一転。

 

すごいったらアリャしない。

 

 

この所蔵台数。イケてるディスプレイ方法(マジで凄い!)。

 

主には古いアメ車を中心とした内容で、年代ごとに並べられたその光景は圧巻。

 

 

いやー、すごい。

 

 

うんうん。スゴイスゴイ。

 

けれども。ボクがこの辺まったく詳しくないので細かいハナシは割愛。

 

 

 

3:ザ・石油王なメルセデスが最高すぎる。

 

さて、ここからが本番。

 

エミレーツ国立自動車博物館のピラミッドのなかで一番のホットポイントがメルセデスコーナー。だってこの状態⬇︎だもんね。

 

 

虹色に輝く560SEL。

 

この光景をみて思い出した。そういえば小学生のころに「どこぞの砂漠の国王がベンツの最上級モデルを虹色で揃えてる」みたいな話を聞いてビックリした記憶があるもの。

 

それが目の前にあると思うとなかなかの感動。

 

 

内装までフルコーディネート。

 

 

サイドマフラー&オバフェンなどといったさり気ないセンス。奇抜カラーリングだけに頼らないディテールも胸アツ。

 

 

上は闇金仕様のSEL500。

 

下は配色の妙で魅せるSL。

 

 

レインボーカラーとゴールドクロームの色使いはオシャレ上級者テク。

 

 

少し地味だけど、東京のミリオネアにおすすめしたいのが⬇︎。

 

 

W220 Sクラスのオープン。2010年に1億5000万円で特別販売されたマイバッハ・ランドレー(下写真)を先取りしたかのような一台。

 

 

こういうビミョーなクルマ(上写真)が、国立を名乗る博物館に、素晴らしいディスプレイの中で鎮座。

 

クセの強さがとても異次元。

 

 

 

4:実は全部がとある人物のプライベートコレクション

 

最後を飾るのはコレ。

 

 

世界一大きいダッジのトラック。前にちょこんと置いてあるのが普通のやつ。車体の下の階段を使ってきちんとクルマにも乗れるようになってる。

 

少し真面目な話をすると。

 

デカいトラックの後ろに肖像画が飾られてることにピンと来る人もいるかもだけど。

 

この博物館にあるクルマの数々は、もともとはハマド・ビン・ハムダン・アル・ナヒヤーン氏のプライベートコレクション(ナヒヤーン家はアブダビ首長)。

 

偉大な功績を残し、レインボー・シェイク(シェイクは首長の意味)と呼ばれたそうで。そんなエピソードを知ると、あの虹色メルセデスに隠された想いも見えてくる。

 

 

デカさにこだわり。

 

虹色にこだわり。

 

クルマ選びもどこか一般とはズレた選球眼で。

 

少し変。でも滲み出るクルマ愛。そこが魅力のエミレーツ国立自動車博物館。

 

今よりももっと昔。まだ中東の国が謎めいていた時代。そんな時に砂漠のど真ん中で繰り広げられていた「豪華絢爛アラビアン国王ライフスタイル」を今に伝えるかのような。

 

(おしまい)

 

◆Text : Nori Tohyama

 

 

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