特集:東京ロールスロイス。

20190612

 

一台一台がビスポーク。

 

すべてのディテールがカスタムメイド。

 

どのファントムも内装は豪華で色鮮やかで、どのゴーストだって個性にあふれた世界に唯一の仕上がりで。

 

ロールスロイス自体がそんな特別なクルマだからこそ、この“異質”な一台に目が奪われる。

 

 

東京を走るこのカリナン。

 

インテリアに選ばれたのは、ベーシックなブラックレザーと、ほんの些細なネイビーのアクセント。

 

ダッシュボードの裏地部分、ドアパネルのアームレスト、そしてシートベルト。

 

最低限の箇所にとどめた、最低限のコントラストに抑えた、黒と紺のツートンカラー。

 

 

まるで全身ブラックのライダースジャケット、その襟の裏側にだけこっそりと同系色レザーを張るかのような。

 

香るか、香らないか。

 

ほんの小さな個性。

 

 

エクステリアも同様。

 

グリル、モール、ホイールをブラックアウトし、黒と紺のツートンに。

 

 

世界最高峰ブランド。

 

世界に一台のビスポーク。

 

だからこそすべてを最小限に。そしてもっとストリートに。

 

そんな、東京ロールスロイス。

 

 

(Text & Photo:Nori Tohyama)

特集:L.A. Kentaの新型ゲレンデ乗り比べ

20190602

 

ボクはゲレンデ(メルセデス・ベンツ G-Class)が大好き。いつ存在を知って、いつから憧れ出したのか覚えていないけど、きっとまだLA.に住んでいる頃、日本に来る度に東京で見かけるゲレンデに憧れたんだと思う。

 

その軍用車としての生い立ちを持つバックボーンや唯一無二の存在感、カスタムのし甲斐など魅力を上げればキリが無い。

 

一方で、乗り心地を主とした快適性に不満を持つ層がいたのも事実で、それらの人たちはSUVで言えばレンジローバーやカイエンを選んでいたんじゃないかな。

 

今回G-Classが初の大掛かりなモデルチェンジをした事でどう変わったのか見ていきたい。

 

まず外観意匠はどう見てもゲレンデではあるものの、明らかに新しくなった。具体的には、ゴツゴツして直線的であった従来型(メルセデス・ベンツではW463をこう呼ぶ)に対し、少しだけ大きく、ボディラインは丸く柔らかに。ヘッドライトに内蔵されたデイライトもクルマを新しく見せるのにとても有効的に作用している。

 

 

G550とG63の違いの一つはグリルで、ベース(枠)の造形がすでに違う。G550は従来型と同じ逆台形なのに対し、G63では台形。

 

 

通常、台形はドッシリとして安定感のある印象を与えるのに、よりスポーティなモデルである63に台形を持ってきたのはチャレンジングだと思う。メルセデスのスポーツカーであるAMG GTも台形(に近い)グリルを持つため、そのイメージと重なるかな。

 

 

車内に乗り込むと従来型との差は歴然。W463から463A(新型)へ移行して一番大きな変更点であり進化は内装かもしれない。

 

インストゥルメンタル パネルからセンターコンソールまでデザインは刷新。ダウンライトのように縁からライトを照らすのも好き嫌いは別としてSクラスと同様の演出。ダッシュボードにハンドグリップが付くのはゲレンデならでは(使うことはほぼ無いけど)。

 

 

シートの座り心地も良く、コーナーではアダプティブシートが効き(G63)、リアシートの乗り心地も従来型と比べれば向上。オーディオの質も良いしこれならロングドライブも苦にならなそう(ま、ボクはそもそも従来型ショートのブラバスで東京・伊勢間往復しちゃうから何でもOKだけど)。

 

 

G63にはマフラーのバルブオープン スイッチが付き、開放すれば社外品マフラーを装着したような迫力のある排気音に。それでもボクならもっとうるさいのに変えちゃうかも(元直管乗りなもんで)。

 

G550の排気音の演出だってなかなかに派手で、アメリカン・ピックアップ トラックに似たいかにもV8といったノート。一方ホイールやフロントバンパーのデザインは63と比べると若干貧弱な印象を持つ上、重量に対しエンジンパワーも余裕を感じるほどではない。特にチョン踏みしたきた時のピックアップがトロく感じる。ただしこれは馬力が不足しているわけじゃなく、コンピューターセッティングが原因な気がする(もちろんわざとそうしてるんだろうけど)。G63では逆にその不満点はない。

 

 

従来型は65、63、550と乗り、550で十分と判断した。しかし新型は外装やエンジンセッティングを含め63がオススメかな。

 

 

従来型から新型に乗り換えて、まったく違うにもかかわらず確実に残る『ゲレンデに乗っている感』。それはルックスのディテールだけでなく、ドアの閉まる『ガチャリ音』、走り出してすぐに演出される鍵のかかる『カチャリ音』など、細かなところまでサンプリングされ世襲されているからこそ。ゼロから新型車を作るよりよっぽど大変だったと思うし、開発陣のセンスに感服しちゃう。

 

そんな中でもやはり良い意味で『従来型ゲレンデ感』をより色濃く感じるのは63だった。

 

 

「もう新型以外乗れない!」と思った直後、従来型に乗ってみた。するとやはり「コレはコレでイイよなぁ」と思ってしまう。

 

なので従来型と新型、二台持つしかないと思う。

 

 

ブリリアント ブルー/ Mercedes-benz G550

ヒヤシンス レッド/Mercedes-AMG G63

 

文章/写真(車両その他):  L.A. Kenta

写真(人物): missMISS

車両協力: メルセデス・ベンツ日本

衣装協力:  God Selection XXX

 

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